令和6年度 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発イベント『未来への課題、「薬剤耐性」~いま、できることはなんだろう~』

更新日:令和6年11月14日

令和6年度 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発イベント『未来への課題、「薬剤耐性」~いま、できることはなんだろう~』

写真:令和6年度 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発イベントの様子1
写真:令和6年度 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発イベントの様子2
写真:令和6年度 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発イベントの様子2
写真:令和6年度 薬剤耐性(AMR)対策普及啓発イベントの様子2
  • 本イベントについては、後日動画公開を予定しています。

薬剤耐性(AMR)とは、本来であれば効果があるはずの抗菌薬が、感染症の原因となる細菌に、効きにくくなる、または、効かなくなることです。

薬剤耐性(AMR)に関する全国的な普及啓発活動を推進するため、毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」として、政府機関だけではなく民間の様々な団体が一体となって普及啓発に関する取組を重点的に実施するとともに、同月間を通じて国民一人ひとりの主体的な取組を促していくこととしています。

このような取組の一環として、内閣感染症危機管理統括庁では、令和6年11月2日(土)、東京薬科大学の東薬祭にて、薬剤耐性(AMR)に関する認知度向上などを図るため、大学生を中心に様々な年代層の方を対象としてイベントを開催しました。

会場では、AMR臨床リファレンスセンター長の大曲貴夫先生とファッションモデル・俳優の村上愛花さんに出演していただき、薬剤耐性(AMR)とその対策について、大曲先生からのご講演を交えながらトークショーが行われました。

  • 抗菌薬を必要以上に用いると、薬剤耐性菌が広がり、本当に必要な時に抗菌薬が効かない可能性があること
  • 現代医療における細菌感染症の治療では抗菌薬が必要不可欠であること
  • 薬剤耐性菌による感染症は治療が極めて困難であり、薬剤耐性菌の出現は外科手術や出産など様々な場面でも大きなリスクとなること
  • 抗菌薬は、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの原因となる「ウイルス」には効果がないこと
  • 自己判断で抗菌薬を使用せず、風邪症状があるときは休息が一番であること

などについて、大曲先生に分かりやすく解説していただきました。来場者の皆様には、村上愛花さんと一緒に日常のちょっとしたひとコマを振り返りながら、いま、私たちにできることとして「自己判断で抗菌薬は飲まない」「風邪症状がある時は早めにしっかり休む」といった身近な取り組みも含めて楽しく学んでいただきました。イベント後にご来場の方からは、「薬剤耐性という言葉のことはぼんやりとしか知りませんでしたが、今日のお話を聞いて抗菌薬が効かなくなるというのがどういうことなのかが良く分かりました」「大曲先生のお話がとても分かりやすかったです」「ゲストの村上愛花さんの知識の豊富さにも驚きました!」などの感想が寄せられました。

内閣感染症危機管理統括庁は、今後もこうした普及啓発活動を通して、より多くの皆様に薬剤耐性(AMR)とその対策について、お伝えしていきたいと考えています。薬剤耐性(AMR)対策については、パンフレットと動画にまとめていますので、是非ご覧ください。