国では、感染症の発生情報の正確な把握と分析、その結果の国民や医療機関への迅速な提供・公開により、感染症に対する有効かつ的確な予防・診断・治療に係る対策を図り、多様な感染症の発生及びまん延を防止することを目的として、感染症発生動向調査を行っております。
感染症発生動向調査は、昭和56年から開始され、平成11年4月に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(平成10年法律第114号。以下「感染症法」という。)が施行されたことに伴い、感染症法に基づく施策として位置づけられた調査です。
全数把握と定点把握
感染症法に基づいて、対象の感染症を診断した際に届出をいただくことで、感染症の発生や流行を探知することができ、まん延を防ぐための対策や、医療従事者・国民の皆様への情報提供に役立てられます。
届出の対象となる感染症の種類として、全ての医師が届出を行う感染症(全数把握)と、指定した医療機関のみが届出を行う感染症(定点把握)があります。
全数把握が必要な場合は、周囲への感染拡大防止を図ることが必要な場合、及び発生数が稀少なため、定点方式での正確な傾向把握が不可能な場合です。
定点把握が必要な場合は、発生動向の把握が必要なもののうち、患者数が多数で、全数を把握する必要はない場合です。
速報データ
1~5類感染症の全数把握疾患についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数を掲載しています。
※累積報告数は再集計されています。
注目すべき感染症について
海外における感染症発生状況について
最新の流行状況
更新日 | 件名 |
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2024年10月7日 | エムポックス-スウェーデン |
2024年10月4日 | ルワンダ共和国におけるマールブルグ病に係る注意喚起について |
2024年10月2日 | オロプーシェ熱-アメリカ大陸地域 |
2024年9月27日 | チャンディプラウイルスによる急性脳炎症候群-インド |
2024年9月19日 | エムポックス-アフリカ地域 |
感染症危険情報
国・地域名 | 日付 | 件名 |
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ウガンダ、ケニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、中央アフリカ、ブルンジ、ルワンダ | 2024年8月15日 | エムポックスに関する感染症危険情報(レベル1)の発出 |
感染症広域情報
日付 | 件名 |
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2024年8月16日 | 感染症広域情報:エムポックスに関する注意喚起(「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の宣言) |
2024年8月8日 | エムポックスに関する注意喚起 |
2024年7月12日 | デング熱に関する注意喚起(感染が疑われる場合、早期に医療機関を受診してください) |
2024年4月16日 | ポリオの発生状況(ポリオ発生国に渡航する際は、追加の予防接種をご検討ください)(内容の更新) |
2023年5月12日 | サル痘にかかる感染症危険情報の解除 |
2023年5月8日 | 新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報の解除 |
2023年4月28日 | 今後の水際措置について(2023年4月29日以降順次適用) |
2022年11月17日 | MERSコロナウイルスによる感染症の発生(ラクダとの接触は避けてください)(内容の更新) |
2019年11月28日 | 海外における麻しん(はしか)・風しんに関する注意喚起(その3) |
2018年7月10日 | 薬剤耐性(AMR)について |
2018年3月22日 | ジカウイルス感染症に関する注意喚起(WHOの伝播状況カテゴリー変更:ミャンマー他2か国)(その12) |
2016年1月26日 | 狂犬病~もし咬まれたら,すぐに医療機関へ |
感染症スポット情報
国・地域名 | 日付 | 件名 |
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赤道ギニア | 2023年6月9日 | 赤道ギニアにおけるマールブルグ病の終息 |
タンザニア | 2023年6月5日 | タンザニア・カゲラ州におけるマールブルグ病の終息 |
ウガンダ | 2023年1月13日 | ウガンダ・ムベンデ他8県におけるエボラ出血熱の終息 |